
BambinoEmix 対CPU戦も対人戦もできる、対戦型のボクシングゲーム。1対1で打撃を当て合う対戦ゲームの始祖的存在はアーケードゲームの『ヘビーウェイトチャンプ』(セガ/1976年)だが、家庭用ゲームとしてはこの『ノッケムアウト・ボクシング』が最初期の作品にあたる。
ゲーム内容は、上段・中段・下段のパンチと3種類の姿勢を使い分けながら相手にダメージを与えていき、ノックアウトを狙うというもの。ボクサーの姿勢は、ノーマル(パンチを3種類とも打てるが相手の攻撃を受けるリスクがある)、バック(後方に移動して攻撃をかわす)、ダッキング(上方への攻撃を避けつつ下段のパンチだけ打てる状態になる)を3つのボタンで切り替え可能。全4ラウンド制で、ある程度のダメージを与えるごとに相手の状態が「よろめき×3→軽いダウン→よろめき×4→ノックアウト」と変化していく。取扱説明書によると、一撃で相手をノックアウトするラッキーパンチのシステムも組み込まれているという(実際のプレイでは未確認)。
なお、機種名の「Knock-em」は「Knock them」の短縮形。日本語表記は、チラシだと「ノックゼムアウト」、雑誌広告だと「ノッケムアウト」と表記揺れがあるが、当ミュージアムでは最終時期の複数回の雑誌広告で使用された後者のほうを採用している。

1P側の6つのボタン。左側の列がパンチボタンで、上から順に上段(顔狙い)、中段(胸狙い)、下段(ボディ狙い)。右側の列は姿勢を変えるボタンで、上から順にバック、ノーマル、ダッキング。
ノーマル姿勢のときはいずれかの位置を自動でガードしており、写真内の右側のボクサーは中段、左側のボクサーは下段にガード用の小さなグローブが出現している。中段か下段のパンチを打ったときだけ、ガード用のグローブは上段に出現する。


ふたりのボクサーは2パターンのアニメーションでつねに前後に動いている。この動きは単なる演出ではなく、身体を前に出した状態(写真内の「0」の状態)の相手にパンチを当てると、カウンター扱いでダメージが2倍に増える。
ダッキングをしていると、下段以外のパンチには当たらなくなる。ただし、ダッキング中はガード用のグローブが出現しないうえ、下段のパンチを受けるとダメージが通常(ひとつ前の写真の「1」の状態)の5倍になってしまう。


パンチが当たってダメージを与えたときには、左右のボクサーで異なる音が鳴る。ある程度のダメージ(通常のダメージ10発分)を与えると、相手は写真左側のよろめきポーズへと移行。
ラウンド終了時には、両者がそのラウンド中に与えたダメージに応じて判定のスコアが表示される。


10カウントが経過してノックアウトしたシーン。1ラウンドは85秒間で、ひとつのラウンド内に一定以上のダメージ(よろめきポーズ9回分のダメージ)を与えれば相手をKOできる。