LSIポータブルゲーム・シリーズ【LEDタイプ】 (10) 

ミサイルインベーダー

Missile Invader

  • 【発売元】
    バンダイ
    Bandai
  • 【発売日】
    1979年7月25日
  • 【価格】
    3,980円

 黎明期の電子ゲーム機を代表するヒット作。アーケードゲーム『スペースインベーダー』が登場した約1年後に発売され、インベーダーゲームを家庭で遊べるポータブル機として人気を集めた。

 画面上を左右に移動するのは、1体のインベーダーと1機のUFO。プレイヤーは基地を左右に動かし、ミサイルを撃ってインベーダー(1点)とUFO(5点)を撃墜していく。ミサイルの所持数は50発で、インベーダーの撃ってきた弾に基地が当たるたびに5発ずつ減ってしまう。最後の1発の得点はカウントされないことから最高得点は245点となるが、それを達成できる裏技も当時発見されていた。

 発売からしばらくして『ミサイルベーダー』に名前が変更されたほか、デラックス版とも言える『スーパーミサイルベーダー』もリリースされている。

UFOは左から右へ、または右から左へと移動するが、インベーダーは左右に細かく動きまわる。インベーダーが撃ってきた弾とこちらのミサイルがぶつかると、インベーダーの弾はそのままでミサイルだけが消えてしまう。

ミサイルを撃つためのファイヤーキーは本体の側面に設置。本体を左手でホールドし、親指でファイヤーキーを押すプレイスタイルが想定されている。

画面端でUFOを撃墜した直後からリズム良く弾を撃ちつづけると、姿を現したばかりのUFOを撃墜することを繰り返せる。この裏技をミスなく継続できれば、最高得点の245点に到達可能だ。

スコアが99点を超えると「A0~A9」→「b0~b9」……といった順で表示されていき、「E9」のつぎは「0」に戻る。この表示システムは『サブマリン』や『チャンピオンレーサー』などでも共通。

【パッケージと取扱説明書のバリエーション】
前期版と後期版の違い

 『ミサイルインベーダー』は発売からそれほど経たないうちに『ミサイルベーダー』に改名されたが、『ミサイルインベーダー』のパッケージや取扱説明書にも前期版と後期版が存在する。この事実からも、『ミサイルインベーダー』が順調に売れて短期間に再販されていたことがわかる。

前期版のパッケージ(上)では「ミサイルインベーダー」のカタカナが周囲と同じ紺色。一方、後期版のパッケージ(下)では文字が赤色になっている。

前期版の取扱説明書の一部。99点を超えたあとのスコア表示の説明に、到達不可能な250点まで記載されている。

こちらは後期版の取扱説明書。別の場所の文中に「最後50発目は得点されません。」という一文を追加したうえで、左列最下段の表記が「最高得点 245点!」に修正されている。

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