Parker Brothers
オリジナル版発売の17年後にリリースされた、液晶画面と音声出力機能を搭載した新型の『マーリン』。「The 10th Quest」というサブタイトルのとおり10種類のゲームが用意されているが、10番目のゲームには他の9つのゲームをひととおりクリアしなければ挑戦できない。9つのゲームは好きな順番で挑むことができ、クリアするとそれぞれの報酬アイコンが画面上部に表示される。10番目のゲームのクリアに失敗して再挑戦したい場合は、他の9つのゲームをあらためてクリアする必要があるハードな仕様。
パッケージから説明書、本体のデザインに至るまで、剣と魔法の世界のイメージで統一されている。2、4、6、8のボタンは、方向キーの役割も果たす。
起動時に表示される盾のグラフィック。大半のゲームは、この盾のグラフィックの一部分を使って画面を構成している。
『マーリン・ザ・テンス・クエスト』で遊べるゲームの内容は以下のとおり。音声出力機能によって各ゲームのタイトルやクリアメッセージなどがボイスで再生されるのは、これまでの『マーリン』シリーズにはなかった要素だ。なお、(1)~(7)の7つは、『マーリン』や『マスターマーリン』に収録されていたゲームと似た内容になっている。
(1) ソード&シールド
Swords&Shields
剣と盾のアイコンを使った三目並べ。勝利すれば報酬獲得。
(2) シーク・ザ・グレイル
Seek The Grail
元ネタは、カップを使ったシェルゲームと呼ばれる遊び。ゲーム開始前に3つの聖杯のひとつが点滅しており、3つの聖杯が位置をシャッフルしたら、どの聖杯が最初に点滅していたものなのかを当てる。3連続で当てれば報酬獲得。
(3) キャッスル・キープ
Castle Keep
ハイかローかのアイコン表示をヒントに、0から99までの数字の中から正解の数字を当てる。6回以内の入力で当てれば報酬獲得。
(4) スペル・ベンダー
Spell Bender
いわゆる神経衰弱。1~9のボタンの中から、押したときに表示されるデモパターンが同じペアを探す。ボタンは2セット用意されており、「START」ボタンでセットが切り替わる。1~9のボタンを押した回数が34回以内で9つのペアをすべて探し出せば報酬獲得。
(5) マインド・キャスター
Mind Caster
マスターマインド風の数字当てゲーム。3ケタ、4ケタ、5ケタの数字をそれぞれ5回以内の入力ですべて当てれば報酬獲得。数字を入力すると、各ケタの数字が「正解に含まれるか」「その位置で正しいか」がアイコンで表示される。
(6) マジック・スクウェア
Magic Square
『マーリン』に収録されていた同名ゲームと似た内容。押したボタンのマスとその上下左右のマスにおいてアイコンの表示と非表示が切り替わるので、何度かボタンを押して中央のマスだけを非表示の状態にできればクリア。3問クリアで報酬獲得。
(7) シンギング・ソード
Singing Sword
『マスターマーリン』に収録されていた「ミュージカル・ラダー」と似た内容。表示された剣と同じ位置のボタンをすばやく全部押すと、メロディが1音進む。これを繰り返して、勝利のメロディを3回完成させれば報酬獲得。
(8) ゴースト・ウォーク
Ghost Walk
画面内を歩きまわるゴーストを、上下左右のボタンを使って画面中央の剣のアイコンに誘い込み、アイコンと重なったら中央のボタンを押して倒していく。ゲーム終了時にスコアが表示され、前回のスコアを更新できれば報酬獲得。
(9) ドラゴン・ダンス
Dragon Dance
上下左右に部屋のマークが1~3個表示されたら、すばやく同じ方向のボタンを押していく。40回の表示をクリアした時点でゲーム終了となり、前回のスコアを更新できれば報酬獲得。
(10) ザ・テンス・クエスト
The 10th Quest
他の9つのゲームの報酬をすべて獲得すると挑戦できるゲーム。迷路がつねに見えている部屋、一瞬だけ見える部屋、まったく見えない部屋をそれぞれ数部屋ずつ突破していく。時間内に脱出できなかった場合は、他の9つのゲームをクリアするところからやり直し。