Bandai
1979年6月に発売された『LSIベースボール』のグレードアップ版。本体サイズがひとまわり大きくなり、球速などがスピードアップしているほか、いくつもの新機能が追加された。パッケージには「驚異の13大機能」と書かれているが、その中には『LSIベースボール』から受け継いだ機能も含まれる。新機能かどうかで区分けした13大機能の内容は、以下のとおり。
★『スーパーベースボール』で新たに追加された機能
(1) スチールカット……スチール音が鳴ってすぐにピッチャー側がスチールカットキーを押すと、バッター側の盗塁を阻止できる。
(2) バント……バントキーをタイミング良く押すと、犠牲バントやセーフティバントができる。
(3) 塁間のランナー表示……ランナーがベース間を移動する過程がLEDで表示される。
(4) イニング表示……スコアボードに現在のイニングが表示される。
(5) トータル得点……『LSIベースボール』ではイニング中の得点しか表示されなかったのに対して、『スーパーベースボール』ではホーム側とビジター側それぞれの試合途中の合計得点を表示させることができる。同点で9回を終えた場合は延長戦に突入する。
(6) セパレートコントローラー……ピッチャー側のコントローラー部分を本体から取り外すことができる。
★『LSIベースボール』にも存在した機能
(7) スチール
(8) タッチアップ
(9) ダブルプレー
(10) チェンジアップ
(11) カラースコア
(12) オートピッチャー
(13) 流し打ち自由自在
13大機能の内容は、パッケージの側面に書かれている。
左が『LSIベースボール』、右が『スーパーベースボール』。縦横ともに4センチほど『スーパーベースボール』のほうが大きい。
スコアボードは立体的な作りになり、カウントとスコア以外に現在のイニング、さらにはホームとビジターのどちらが攻撃側なのかが表示される。
ランナーが1塁にいるときにホームランを打った直後の場面。バッターと1塁ランナーがダイヤモンドの1周を始めている。塁間のランナー表示機能が追加されたことにより、移動を細かく見せる演出が可能になった。
バッター側の操作部分に用意されているのは、左からバントキー、バッターキー、ステールキー。
ピッチャー側のコントローラーは取り外しが可能。ちなみに、同じ機能はひと足先に学習研究社のLSIゲーム『ベースボール』に導入されていた。
ピッチャー側のコントローラーのフタを開けると、5つのキーが並んでいる。左から、スチールカット、シュート(カーブと書かれている)、ストレート、カーブ、チェンジアップ。