Mattel
米国で1978年に発売された同名機種の輸入版。『オートレース』と同じ配置の21個のLEDで作られたシューティングゲームで、上空から体当たりを仕掛けてくるインベーダー(赤いLED)を宇宙船のレーザー光線(ひときわ明るく光る赤いLED)で迎撃していく。インベーダーは左・中央・右のいずれかの列に出現するやいなや、ときには列を移動しながら高速で降下してくる。20体のインベーダーが出現を終えるか、中央列の最下段にある宇宙船が体当たりを受けると、その時点でゲームオーバー。
なお、『スペースアラート』は同じマテル社製の『ミサイルアタック』をリニューアルした機種で、『ミサイルアタック』は1977年に米国でリリースされており、1977年10月にはバンダイが『ミサイルアタックゲーム』に名称変更して日本で輸入販売をしている。
FIREボタンを押すと、照準レバーで指定した列にレーザーが発射される。レーザーを撃ったあとにレバーを操作すれば、レーザーの進む列を途中から変更可能。何も当たらなかったときは次のレーザーを撃つまでの待機時間が発生するので、確実にインベーダーに当てていきたいところ。
画面は7つのゾーンに区切られており、6と書かれたゾーンでインベーダーを迎撃すれば6点、5のゾーンなら5点……と、遠い位置で迎撃するほど高得点を獲得可能。インベーダーは2体同時に出現することもある。
100点以上のスコアになったときの表示方法が取扱説明書に書かれているが、そこまで到達するのは至難のワザ。
『スペースアラート』はテレビドラマシリーズの『宇宙空母ギャラクティカ』とタイアップした商品で、本体上部には「BATTLESTAR GALACTICA」の文字がデザインされている。
パッケージのシールが変更されたバージョン。シールはカラフルなデザインになり、『スペースアラート』の機種名よりも「ポケットインベーダー」という呼称が大きく記されている。このバージョンの登場時期は特定できていないが、1979年7月に発売されたLSIポータブルゲーム・シリーズの『ミサイルインベーダー』のヒットが何らかの影響を与えたのではないかなどと妄想してしまう。
ポケットインベーダー・バージョンのパッケージ。
1.5倍ほどの太さになったシールは「ポケットインベーダー」の文字がとにかく目立つ配色。
左がポケットインベーダー・バージョンの取扱説明書。「新しいポケットインベーダー」の文字が追加されている。