Bandai
1978年7月に発売された『サブマリン』の改良版で、広告などには『NEWサブマリン』という名前で記載されることも多かった機種。初期バージョンの『サブマリン』ではLEDの点灯がドットのように見えていたが、画面を駆逐艦の形の穴が空いたフィルム(オーバーレイ)で覆うことにより、駆逐艦のシルエットが光って見えるように改良された。
左が初期バージョンで、右がNEWバージョン。画面のデザインとボタンの色が変更されている。
取扱説明書のイラストも、初期バージョンとNEWバージョンでは異なる。
パッケージの側面のイラストも描き直された。左が初期バージョンで、右がNEWバージョン。本体が変更されているのはもちろん、人差し指で押すポタンの位置も変わっている。
初期バージョンでは、画面に描かれた円の中にLEDの光がドットのように見えていた。
NEWバージョンでは、駆逐艦のシルエットが光って表示される。
1979年4~5月に発売された4機種――『チャンピオンレーサー』『サブマリン(NEWバージョン)』『コンバット(NEWバージョン)』『ゴルフコンペ(NEWバージョン)』のパッケージには、ある時期の製造分から下記のように注意書きの文章が追加されている。同じような内容の文章は本体裏のシールにも追加されているので、電池が消耗したときの誤動作について強く注意喚起をしたかったということなのだろう。なお、1979年6月末発売の『LSIベースボール』以降のパッケージには、同じ文章が最初から記載されている(記載されていないパッケージの存在は確認できていない)。
STマークの上側が空欄になっている、『サブマリン(NEWバージョン)』の初期製造分パッケージ。
ある時期の製造分から、赤い文字で注意書きの文章が追加された。
1979年に製造された『サブマリン(NEWバージョン)』の本体裏のシール。
1980年製造分では、説明書きがコンパクトになり、赤い文字で注意書きの文章が追加されている。
これは上記の「注意書きの追加」と同じタイミングで調整された可能性もあるが、『サブマリン(NEWバージョン)』のパッケージは、ある時期の製造分から裏面の一部にちょっとした変更が入っている。詳細は下の写真を参照。
『サブマリン(NEWバージョン)』の初期製造分パッケージ。右下の「デジタルスコア表示」の文字が、引き出し線からズレてしまっている。
ある時期の製造分から「デジタルスコア表示」の文字が正しい位置に調整された。さらに「BANDAI ELECTRONICS」の文字が明るいカラーに変更されている。
『サブマリン(NEWバージョン)』のパッケージは、1980年頃に色合いが大きく変更された。それまではグレーにうっすらと水色を加えたような色だったのが、あざやかな青にリニューアルされている。
左側が1979年製造分のパッケージで、右側が1980年頃に変更されたパッケージ。
箱のフタの部分を並べて比較。グレーからブルーに変わっているのがよくわかる。
リニューアル後のパッケージの裏面。「BANDAI ELECTRONICS」の文字も青みが強くなった。