Introduction

WELCOME TO CLASSIC GAME WORLD MUSEUM!!

早いもので、ゲームライターの仕事を始めてから40年以上が経過しました。
最初の原稿に着手した1983年は、ゲーム雑誌がようやく産声を上げ始めた頃で、インターネットもなく、コンピュータゲームに関する情報は世の中に少ししか存在していませんでした。「ゲームの面白さをひとりでも多くの人に伝えたい」――そんなことを考えながら、当時は原稿を書いていた記憶があります。
それから時は流れ、いまやコンピュータゲームはひとつのエンターテインメントとしての地位を確立し、書籍やネットの世界ではあふれんばかりの紹介記事や感想コメントを読むことができます。80年代の自分からすると、夢見ていたような時代が訪れたと言えるでしょう。

そうした状況になったからこそ、いつの日からか、とくに家庭用ゲーム機の世界において“やり残したこと”があると強く感じるようになっていました。
具体的に言うと、まだゲーム雑誌やゲーム関連書籍がほとんどなかったがゆえに情報が多くは残されていない黎明期――米国で世界初の家庭用ゲーム機『オデッセイ』が発売された1972年から80年代前半くらいまで――のあまり知られていないゲーム機について、何かまとまったものを作っておく必要があるのではないかと考えるようになったのです。それを実現するために、長い時間をかけてコツコツと家庭用ゲームに関するものを集めてきました。

そんな自分の“やり残したこと”を形にしたのが、この「クラシックゲーム ワールドミュージアム」です。
海外から持ち込まれたコンピュータゲームを日本が進化・発展させ、各国で切磋琢磨しながら世界的なブームが生まれていく過程を、年度順に並んだゲーム機を見ることで感じていただけるように構成しているつもりです。

と、大風呂敷を広げていますが、あくまでもこのWebサイトは自分の趣味でやっているに過ぎません。ほとんどの作業をひとりで担当しているため、更新速度に過度な期待はしないでください。ゆっくりと長い目で、博物館が大きくなっていくのを楽しんでいただけたらと思います。

訪れた皆様がクラシックゲームへの理解を深めてくださったなら、そして、このミュージアムが何らかの形で未来へ残っていってくれたなら、これほど嬉しいことはありません。


2024年5月18日
クラシックゲーム ワールドミュージアム 館長
山下 章


STAFF

【企画/構成/執筆/写真撮影/Web組み込み】
山下 章

【コレクション提供】
山下 章
※このWebサイトに掲載されている写真は、すべてコレクションを撮影したものです

【Webサイト・デザイン&システム構築】
株式会社ジョルス
(住吉昭弘、高橋弘文、山崎 寛、豊蔵誠司、藤谷泰寛、佐藤 萌)

【撮影機材提供】
ベニー松山(TOMMY)

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