ピタリゴラス

Pythaligoras
基本解説
  • 【発売元】
    タカラ
    Takara
  • 【発売日】
    1978年9月
  • 【価格】
    4,980円

 ミルトン・ブラッドリー社が1977年にリリースした電子ゲーム機『コンプ・フォー』の日本版。発売元のタカラは、それまでにも『人生ゲーム』や『レーダー作戦ゲーム(米国名:バトルシップ)』といったミルトン・ブラッドリー製ボードゲームの日本版を販売しており、その流れで『コンプ・フォー』の日本版を発売したと考えて間違いないだろう。

 商品名はダジャレ風味の『ピタリゴラス』に変更されているが、ハードの機能やゲーム内容は『コンプ・フォー』そのまま。本体のカラーリングは『コンプ・フォー』の1977年版と同一で、表示部のデザインは1978版をベースにしたものとなっている。

左側が『ピタリゴラス』、右側が1978年版『コンプ・フォー』の表示部。『ピタリゴラス』のゲージのような部分は、ヨーロッパ版である『ロジック・ファイブ』に似たデザイン。

本体底面のプラスチックには、ミルトン・ブラッドリーの社名に加えて「TAKARA JAPAN」と刻まれている。

左上が『コンプ・フォー』、右下が『ピタリゴラス』に付属しているシート。冒頭のロゴと紙の色以外は、ほぼ同じ内容だ。

【CGWM TRIVIA】
米国版とのちょっとした違い

 『ピタリゴラス』の取扱説明書の最後には、一番下の写真のような問題集が掲載されている。あくまでもゲームの流れを理解させるために用意されたページではあるが、これは米国版『コンプ・フォー』にはなかった要素。『コンプ・フォー』の起源である『ブルズ&カウズ』という数字当てゲームを思い起こさせる。

付属のシートの使いかたを取扱説明書で丁寧に説明しているあたりは、米国版と同じ。

日本版の巻末に用意された、『ピタリゴラス』の解きかたを練習するための問題集。紙と鉛筆で数字当てを楽しむ『ブルズ&カウズ』は、まさにこういう遊びだった。

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