ザ・ゲームマシーン(日本版)

The Game Machine(Japanese Version)
基本解説
  • 【発売元】
    チェリコ
    Cheryco
  • 【発売日】
    1979年8月下旬
  • ※月刊「トイジャーナル」1979年9月号に
    「8月下旬」の記述あり
  • 【価格】
    18,000円
  • 【表示方式】
    FL(蛍光表示管)

 米国版の翌年に登場した『ザ・ゲームマシーン』の日本版。本体の仕様や遊べるゲームの内容は基本的に米国版と変わらないが、ベースになっているのはドイツ版で、パッケージはドイツ版のものに日本語のシールが貼られている。一方、付属のオーバーレイや取扱説明書は日本向けに新たに作られたものだ。

 日本版『ザ・ゲームマシーン』は、1979年6月に設立された輸入販売会社チェリコが最初に手掛けた電子ゲーム機。月刊「トイジャーナル」1979年7月号には、もとになったドイツ版『ザ・ゲームマシーン』(通称『コンピューターゲーム・ビンゴ』)について、「’79香港輸出品コンテストで金賞を受賞したもの」というチェリコ・長崎光男副社長の興味深いコメントが掲載されている。これは、当時の電子ゲーム機の生産拠点のひとつが香港だった事実を裏付ける証言と考えていいだろう。ちなみに、『ザ・ゲームマシーン』のように複数の国の会社から販売された香港製電子ゲーム機は、米国のワディントンズ・ハウス・オブ・ゲームズ社の『ウィザード』(イギリスではアダム・インポーツ社から『アダム』として発売)、米国のLJN社の『I Took a Lickin’ From a Chicken』(日本ではバンダイから『にわとり博士の天才教室』として発売)など多数存在する。

ドイツ版のパッケージに貼られた日本語のシール。左下に「製造:ホンコン」と記されている。

パッケージの写真からは、ドイツ版の本体に「BINGO 2000」というネームプレートが付いていることがわかる。『ポン』タイプの据え置きゲーム機にも『BINGO』という機種が存在するが、関連があるかどうかは不明。

ちなみに、日本版の本体に付いているネームプレートは、チェリコの会社名である「CHERYCO」。

表示エリアの範囲や表示のしかたは米国版と変わらない。電卓機能と4種類のゲームの内容も同じ。

画面の右下に並んでいるのは、電卓機能と4種類のゲームを表すアイコン。これは米国版にはなく、ドイツ版と日本版共通の仕様だ。

各ボタンの下には、4種類のゲームにおける役割が書かれている。文字の色は、オーバーレイのベースカラーと対応。

操作パネル用のオーバーレイ全4種。米国版と比べると、カラフルさが増した。

参考までに、こちらが米国版の操作パネル用オーバーレイ。

画面用のオーバーレイ。米国版にはなかったイラストや文字が追加されている。

「コードハンター」の画面用オーバーレイには、プレイ時に役立つ説明書きが用意された。

参考までに、こちらが米国版の画面用オーバーレイ。

日本版の取扱説明書。縦長の紙を四つ折りにしており、イラストがふんだんに使用されている。

参考までに、こちらが米国版の取扱説明書。横長の紙を五つ折りにしたもので、表紙のサイズは日本版の約半分。各ページに英文字がぎっしりと詰まっている。

【CGWM TRIVIA①】
『ザ・ゲームマシーン(日本版)』で遊べる4種類のゲーム

 日本版『ザ・ゲームマシーン』に収録されているゲームは米国版と同じ(各ゲームの内容は米国版のページを参照)。ここでは、本体に日本版オーバーレイをセットした状態の写真をゲーム別に並べてみた。

(1) 射撃ゲーム
  Shooting Game

米国版での名前は『シューティング・ギャラリー』。

(2) ブラックジャック
  Black Jack

(3) コードハンター
  Code Hunter

(4) レーシングゲーム
  Racing Game

米国版での名前は『グランプリ』。

【CGWM TRIVIA②】
チェリコの社名の由来は?

 日本版『ザ・ゲームマシーン』をリリースした株式会社チェリコは、日本版『サイモン』の販売元である米澤玩具の子会社。米澤玩具の輸入販売部門が独立する形で、1979年6月1日に設立された。もともとは香港製の模型自動車玩具『ビッグレーシング』の国内販売を米澤玩具から引き継ぐ目的で作られた会社だったが、香港マーケットとのパイプを活かして電子ゲーム機『ザ・ゲームマシーン』『モンキージャンプ』や据え置きゲーム機『クリエイトビジョン』などの輸入販売も行なっている。

 そのチェリコの社名は、親会社の米澤玩具のロゴマークに桜(チェリーブロッサム)が使われていたことから、チェリーの子ということでチェリコと名付けられた。同時に「チェリーコーポレーション」の意味も持たせてあり、それによって会社のトレードマークがさくらんぼ(チェリー)になったという(参考資料:月刊「トイズマガジン」1979年5月号)。

日本版『サイモン』に刻まれた米澤玩具のロゴマーク。桜の花の中央に「YONEZAWA」の頭文字の「Y」が配置されている。

日本版『ザ・ゲームマシーン』のパッケージの拡大写真。チェリコの社名の前に描かれているのが、トレードマークのさくらんぼだ。

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