スクラブル・センサー

Scrabble Sensor
基本解説
シリーズ商品
  • 【発売元】
    セルチョウ&ライター(米国)
    Selchow&Righter
  • 【発売日】
    1978年
  • ※パッケージと取扱説明書に「(C)1978」の表記あり

 クロスワード風ボードゲーム『スクラブル』の権利を持っていたセルチョウ&ライター社が、『スクラブル』の名前を冠して発売した電子ゲーム機。しかしながら、1978年時点のLEDゲーム機では『スクラブル』をそのまま再現することはできず、ゲーム内容は別物と言っていいものになっている。

 『スクラブル・センサー』の1人プレイモードは、コンピュータが設定した4文字の英単語を当てることが目的。プレイヤーが4文字の英単語を入力すると、正解の英単語に含まれる文字が何個あるかと、位置も正しい文字が何個あるかが表示される。それをもとに推理を働かせ、できるだけ少ない入力回数で正解を目指すというのがゲームの基本ルールだ。2人プレイモードでは、片方のプレイヤーが2~7文字の英単語を設定し、もう片方のプレイヤーがそれを当てるという対戦プレイが楽しめる。

 この英単語当てゲームは、紙と鉛筆を使う『ブルズ&カウズ』という遊びのルールをもとにしたもの。『ブルズ&カウズ』には英単語を当てる形式と数字を当てる形式があったが、数字を当てる形式のほうは『コンプ・フォー』や『エレクトロニック・マスターマインド』によって電子ゲーム化されている。

白が基調で曲線を重視したボディは、1960~70年代に流行したスペースエイジデザインの影響を感じさせる。それを裏付けるように『スクラブル・センサー』の広告には「space-age word game」というコピーが使われている。

回答者が英単語を入力すると、正解の英単語に含まれる文字の個数が「Letters」の列に、位置も正しい文字の個数が「Position」の列にLEDの光で示される。なお、1人プレイモードで出題される英単語は、ほとんどが宇宙やロケットに関連するもの。

2人プレイをしているときは、どちらのプレイヤーの手番なのかがLEDの点灯でわかる。

英単語を入力する26個のキーと、プレイに使用する4つのボタン。

各アルファベットの右下に小さく書かれた数字は、英単語を構成するアルファベットの合計得点を競う特殊ルールで使う。この「アルファベットの合計得点を競う」という部分はボードゲーム『スクラブル』と共通で、各アルファベットと数字の対応も『スクラブル』と同じになっている。

パッケージ内に入っている印刷物一式。中央下は取扱説明書、左上はプレイに役立つスコアシートの冊子、右端はボードゲーム『スクラブル』の商品カタログ。

スコアシートの拡大写真。入力した英単語と、画面にLEDで表示された「Letters」「Position」の数を記入していく。右端に書かれているのは得点で、早い手順で正解するほど得点が高くなるルール。このスコアシートは、4冊セットで別売りもされていた。

【CGWM TRIVIA】
『スクラブル』ってどんなゲーム?

 『スクラブル・センサー』のネーミングのもとになった『スクラブル』は、1948年にアメリカで生まれたクロスワード風のボードゲーム。ここでは、日本国内でシュウクリエイション社から発売された「ポケッタブル」シリーズの商品を使って、おおまかなルールを説明しよう。

 なお、『スクラブル・センサー』は『スクラブル』とは異なる内容だが、1980年発売のシリーズ第2弾『スクラブル・レクサー』では、『スクラブル』の英単語作りの部分がゲーム化されている。

これが「ポケッタブル」シリーズの『スクラブル(スクラブルゲーム)』。左が初期バージョンで、右が次のバージョン。「ポケッタブル」シリーズは、1976年に日本で正式に販売がスタートした、密着式の盤面とコマを使う携帯型のボードゲームだ。

プレイ人数は2~4人で、使用するコマは100個。それぞれのコマにはアルファベットと得点が書かれており、英単語に使いにくい文字ほど得点が高い。2個だけ存在する白いコマは、ポーカーにおけるジョーカーのようなもので、好きな文字として使用可能。

コマを置いていく15×15マスの盤面。青色系のマスに置いたコマは得点が2~3倍になり、赤色系のマスに置いたコマはそのコマが含まれる英単語の合計得点が2~3倍になる(青色系も赤色系も、色の濃いマスが3倍)。

はじめに各プレイヤーは裏向きにした100個のコマ(在庫コマと名付ける)から7個を取り、相手に見せないように手元のミニボード上に並べる。コマに書かれた7文字を使って2文字以上の英単語を作るわけだが、人名や地名などの固有名詞はNG。写真の文字では、たとえば「BOOK」が作れる。

最初のプレイヤーは、英単語(例として前の写真の「BOOK」)のコマを中央の★のマスにいずれかひとつが載るように置いていく。置き終わったら、置いた数と同じ個数(この場合は4個)のコマを在庫コマから補充する。

つぎのプレイヤーは、盤面にあるコマのいずれかと縦か横につなげて英単語(例として「BOW」)ができるように、手持ちのコマを置いていく。置き終わったら、やはり同数のコマを在庫コマから補充し、手持ちのコマを7個に戻す。

以上の手順を繰り返すことで、盤面に英単語が連なっていく。写真のように、あとから「BOOK」を複数形の「BOOKS」に変化させつつ「THIS」をつなげてもOK。

手持ちのコマで英単語を作れないときは、パスして1回休むか、一手を消費してコマの一部または全部を在庫コマと交換できる。

在庫コマがゼロになったのち、誰かひとりが手元のコマを使い切るか、全員が英単語を作れない状態になったらゲーム終了。置いた英単語のコマの合計得点をプレイヤーごとに計算し、勝敗を決める。たとえば1手目の「BOOK」の得点は、写真のようになる。

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