
Yonezawa Toys

日本版『サイモン』の販売元である米澤玩具が手掛けた、『サイモン』をイメージさせる名前の電子ゲーム機。『サイモン』風のゲームが遊べるのに加えて、『マーリン』(日本名『ドクター・スミス』)と同様に複数のLEDゲームを収録しており、米国でヒット中の『サイモン』『マーリン』両機種の要素を組み合わせようとした設計コンセプトを感じさせる。
16種類のゲーム内蔵というのが売りで、そのうちの7種類を大人向きの「メジャープログラム」、9種類を子ども向きの「キディープログラム」と命名。キディープログラムのゲームは付属のカード(オーバーレイ)を本体にセットして遊ぶ仕様だが、どのゲームにおいてもLEDの動きや反応はメジャープログラムのいずれかと変わらない。つまり、実際に動作するゲームシステムは7種類で、それをオーバーレイによって16種類の遊びに見えるように工夫した作りとなっている。

0~11、A、B、Cと記された15個のLEDを搭載。それぞれのLEDの周囲はボタンとして押せるようになっている。
3人での対戦プレイを想定して3方向に矢印ボタンを用意。ただし、実際にすべての矢印ボタンを使うのは、16種類のゲームのうち「スカッシュ・ボール」のみ。


パッケージの表記では「ピンボール」が最低の難易度になっているが、実際にプレイすると相当な反射神経を要求され、かなり難しいゲームという印象。
付属の9枚のカード(オーバーレイ)。それぞれのゲームのタイトルもデザインされている。


キディープログラムでは、カードをセットしたあとにフレームで周囲を固定する。フレームを押し込むことによって、カードの突起部分(写真の右下部分)にかならず折り目が付いてしまう。
『サイコム』で遊べる16種類のゲームの内容は以下のとおり。カード(オーバーレイ)をセットしてプレイするキディープログラム全9種類は、写真付きで紹介している。
《メジャープログラム》
(1) サイコム……基本ルールは『サイモン』と同じで、コンピュータのお手本と同じ順番でボタンを押していくことに挑む。ただし、光る場所が15ヵ所に増えているため、『サイモン』よりも広い範囲を記憶する必要がある。正解するたびにお手本の点灯回数が増えていき、8回、15回、20回、25回の連続点灯に正解したときにファンファーレが鳴り、30回の連続点灯に正解すればコンプリート。途中でミスしてゲームオーバーになると「葬送行進曲」が流れる。
(2) ピンボール……フィールド内を動きまわるLEDの光が0、1、2のいずれかの位置に移動してきたときに、その手前にあるブルーの矢印ボタンをすばやく押して弾き返す。LEDの光を弾き返す遊びという意味では1979年発売の『ウィザード』の「ホットコーナーズ」に似ているが、押すボタンが3つに増えているのに加えてLEDがジグザクに移動してくるため、「ホットコーナーズ」よりも遥かに難しい。
(3) スカッシュ・ボール……(2)の「ピンボール」を3人でプレイするモード。ブルー、オレンジ、グリーンの矢印ボタンをそれぞれのプレイヤーが担当し、自分のエリアに移動してきたLEDの光を弾き返していく。5回ミスした人は敗退となり、最後まで残った1名が勝者。
(4) ジャンピング・コイン……古くからある「ペグソリティア」をもとにした知能ゲーム。ゲーム開始時は、15個のLEDのうちのひとつだけが消えた状態になっている。消えているマスには「点灯したLEDをひとつ挟んだ位置にあるLED」を移動させてくることが可能。移動後、挟まれていた位置のLEDは消える。これを繰り返し、点灯したLEDが残りひとつの状態にできれば成功。
(5) ニム・ゲーム……2人以上用で、もとになっているのは古くからある同名の石取りゲーム。まずはフィールドを横4列と考える(それぞれの列の点灯しているLEDの数は、2個、3個、4個、5個)。自分のターンになったら、いずれかの列から1~3個のLEDを消す。これを繰り返し、最後の1個のLEDを消した人が負け。
(6) ルーレット……フィールドの最上部を除いた14マスのうち、LEDの光がどこに止まるかを当てるだけというシンプルな内容。
(7) ピラミッド・ゲーム……0~11の12マスのうち、コンピュータが指定したマスはどこなのかを直感のみで当てる。正解すると、次は残りの11マスから1マスを当て、その次は残りの10マスから1マスを当て……というのを繰り返し、最後に「残り1マスから1マスを当てる」を達成するまでにトータルでマスを選んだ回数がどれだけ少ないかを競う。
《キディーブログラム》

(8) チョロチョロねずみ
(3)の「スカッシュ・ボール」のシステムを利用。LEDの光が3つの食べ物の位置へ移動してきたら、すばやく下側の矢印ボタンを押して跳ね返す。グリーンとオレンジの矢印ボタンのねずみの巣へそれぞれ5回ずつLEDの光が入れば勝利だが、5回ミスすると敗北。
(9) 恐怖の落とし穴
(4) の「ジャンピング・コイン」のシステムを利用。STARTからGOALへ迷路を進んでいくゲームだが、×印の地点に着いたらその場所を押すのがルール。押したときにピッと鳴れば通過、ブザーが鳴ればゲームオーバー。


(10) ミスターメロディー
(4) の「ジャンピング・コイン」のシステムを利用。ボタンが「シドレミファソラシドレ」の10個の音に対応し、演奏を楽しめる。
(11) 柿とり合戦
(5)の「ニム・ゲーム」のシステムを利用。2人以上用で、自分のターンになったら、4本の枝のどれか1本から1~3個の柿を取る。これを繰り返し、最後の1個の柿を取った人が負け。カード(オーバーレイ)のタイトルだけ、「柿とり」がカタカナになっている。


(12) ベースボール・ゲーム
(6)の「ルーレット」のシステムを利用。フィールド内を移動していくLEDの光を「BATTER」ボタンで止めて、止まった位置に書かれた打撃結果をもとに野球をプレイする。アウトカウントや得点は自分でメモすることが必要。
(13) ターゲット・ゲーム
(6)の「ルーレット」のシステムを利用。場所を変えていくLEDの光を「SHOT」ボタンで止めて、その位置に書かれた得点を競う。


(14) 占いカード
(6)の「ルーレット」のシステムを利用。移動するLEDの光を最上部の「?」ボタンで止める。止まった位置に描かれたマークがどのような運勢を意味するかは、取扱説明書を見ればわかる。
(15) ジョーカーを探せ
(7) の「ピラミッド・ゲーム」のシステムを利用。トランプの絵を押していき、ジョーカーを探す。「ピッ」と音が鳴ったら、それがジョーカー。


(16) サブマリン・アタック
(7) の「ピラミッド・ゲーム」のシステムを利用。12ヵ所のどこに潜水艦が潜んでいるかを当てる。