
Takatoku Toys

1979年に発売された『ゲームロボット九』を小型化したイメージの機種。遊べるゲームの数は9種類から5種類に減っているものの、ふたつの新作ゲームが収録され、価格も『ゲームロボット九』の半額以下に抑えられている。ゲーム終了時に得点や挑戦回数が表示されるのは、『ゲームロボット九』にはなかった要素。

『ゲームロボット九』(左)との比較。『ゲームロボット5』は縦12センチ×横7センチとかなりコンパクトなサイズで、ボタンの色数が減っている。
ロボットのクチの位置に「0点ランプ」という名の新たなLEDを用意。これは得点や挑戦回数の表示に使われるもので、たとえば得点が20点のときは「2のボタン→0点ランプ」の順に光が点灯する。

『ゲームロボット5』で遊べる5種類のゲームは以下のとおり。(3)~(5)は『ゲームロボット九』に収録されていたゲームと似た内容になっている。なお、1~9のボタンが光るときに「ドレミファソラシドレ」の9音が鳴るのは『ゲームロボット九』と同じだが、それを使って演奏を楽しむモードは用意されていない。
(1) 危機一髪……9つのボタンのひとつは落とし穴。落とし穴に落ちないように何個のボタンを押せるかに挑む。
(2) エイリアン……ボタンの番号順かその逆の順で光が移動していき(エイリアンが歩いていき)、何マスか進んだところで止まる。最後に止まった位置のボタンを押せば得点になるが、5問目以降はスタート地点しか光らなくなり、11問目以降は何も光らなくなる。移動時には各ボタンに対応した音が鳴るので、その音が正解の位置を判断するための唯一のヒント。最高得点は80点で、ボタンを3回押し間違えるとゲームオーバー。
(3) モグラ……いわゆるモグラたたきゲーム。『ゲームロボット九』の「ピコピコモグラをやっつけろ」との違いは、ボタンの光る回数が100回から50回に減っている点。20匹以上のモグラをやっつけられた場合は、ゲーム終了時にファンファーレが鳴る。
(4) メモリー……『ゲームロボット九』の「光と音を追いかけろ」と同じく、『サイモン』をベースにした記憶ゲーム。20個の連続点灯に正解するとスピードアップし、26個の連続点灯に正解すればコンプリート。ゲーム終了時には、何個の連続点灯まで正解したかが表示される。
(5) 3つの暗号……『ゲームロボット九』の「3つの暗号をさがせ」と同様の内容。入力した3つの数字のうち何個が正しいかを示す音をヒントに、コンピュータが設定した3つの数字を当てる。

『ゲームロボット九』よりも各ゲームの名称が短くなっているのは、本体やパッケージに掲載するときのスペースを考慮してのことだと思われる。

比較用の写真。『ゲームロボット九』は本体が大きいので、長いゲーム名でも記載できていた。