ドクター・スミス

Dr.Smith
基本解説
  • 【発売元】
    トミー
    Tommy
  • 【発売日】
    1979年8月上旬
  • ※月刊「トイジャーナル」1979年8月号に
    「8月上旬発売」の記述あり
    ※月刊「オール讀物」1979年10月号に
    広告と読者プレゼントの記事あり
  • 【価格】
    6,200円

 米国で1978年8月に発売され、ヒット商品となった『マーリン』の日本向けバージョン。『マーリン』で真っ赤だった前面のボディカラーをホワイトへと一新。操作のしかたや遊べる6種類のゲームは変わらないが、各ゲームの名称は以下のように変更されている(矢印の右側が『ドクター・スミス』での名称)。それぞれのゲームの内容については『マーリン』のページを参照。
(1) チック・タック・トー(Tic-Tac-Toe)→三目並べ
(2) ミュージック・マシン(Music Machine)→メロディ・ゲーム
(3) エコー(Echo)→記憶力ゲーム
(4) ブラックジャック13(Blackjack 13)→ブラックジャック13
(5) マジック・スクウェア(Magic Square)→魔法陣
(6) マインドベンダー(Mindbender)→暗号探しゲーム

 なお、発売元であるトミーの一部の広告では『ミサイル遊撃作戦』(別のページで紹介予定)と『ドクター・スミス』をまとめて「MC(超マイコン)シリーズ」と銘打っていた。しかし、実際のパッケージに「MCシリーズ」の表記があるのは『ミサイル遊撃作戦』のみとなっている。

設置されているLEDは11個。『サイモン』風の「記憶力ゲーム」や『コンプ・フォー』風の「暗号探しゲーム」などをプレイできる。写真は「魔法陣」の一場面。

下部に用意された4つのボタンの内容は『マーリン』と同じ。

『マーリン』(左)と『ドクター・スミス』(右)の前面の比較。

『マーリン』の上部。プラスチックに「MERLIN」と刻まれているが、文字に気づきにくい。

『ドクター・スミス』の上部。「Dr.SMITH」の文字に色を付け、くっきりと目立たせている。

本体裏の比較。『マーリン』(左)の茶色から『ドクター・スミス』(右)ではグレーに変更された。

取扱説明書は、『ドクター・スミス』(右)のほうがイラストを多用した丁寧な作りになっている。

【CGWM TRIVIA】
『マーリン』から改良された箇所もある

 ボディカラー以外は『マーリン』そのままに思える『ドクター・スミス』だが、じつは細かな点が改良されている。具体的な違いを写真とともに紹介しよう。

『マーリン』の電源スイッチにはON・OFFの表記がない。

『ドクター・スミス』では電源スイッチの上部のプラスチックにON・OFFの文字が刻まれている。

電池ブタは上方向にスライドさせるのだが、『マーリン』のフタは力を加える場所が上部にあり、非常に開けにくい。

『ドクター・スミス』の電池ブタは、下方向へ突き出た形状になっており、そこを押せば簡単に上へスライドさせることができる。

『ドクター・スミス』の取扱説明書では、「魔法陣」でボタンを押したときに周囲がどのように変化するかが図示されている。これは『マーリン』の取扱説明書にはなかった要素だ。

改良点ではないが、ACアダプタ端子がカットされているのも『ドクター・スミス』の変更箇所。

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